校長あいさつ

校長あいさつ

 

「心」を育む


 茨城県立牛久高等学校のホームページにアクセスしていただき、 誠にありがとうございます。

 本校は、昭和55年(1980年)、 牛久市の岡見の台地に開校し、創立46年目を迎えました。「 明るく、たくましく、優しく」の校訓の下、 国際教育の推進や地域の学校との交流を積極的に展開する一方、 運動部においては、全国レベルで活躍する選手を輩出するなど、 各方面における生徒たちの活躍に高い評価をいただいております。

 私たち教職員は、目指す学校像として、「進路を極める牛久」、「 人間性を高める牛久」、「国際社会を生きる牛久」という3つの柱 を掲げ、「チーム牛久」を合い言葉に、 日々の授業や一つ一つの学校行事を大切にし、 単なる通過点としてではなく、 生徒が経験を積み重ねられるような高校生活の実現を目指して教育 活動に取り組んでおります。

 これからも生徒一人ひとりが自己の可能性を伸ばし、自分らしさを 大切にして未来の担い手として輝けるような学校作りを続けてまい ります。今後ともご支援ご協力をよろしくお願いいたします。

 本校に興味、関心をお持ちいただいている皆様は、ホームページや 7月発行予定のスクールガイド等で本校の一端をご覧いただき、 また7月開催の学校説明会や8月開催の部活動体験会などを通じて 実際に本校の教育活動や生徒の姿をご覧ください。

 

令和7年4月

 

茨城県立牛久高等学校長

田﨑 泰昭

 

 

(7月発行のPTA会報より)

「心」を大切にする(令和7年度版)

 
 令和7年度の学校経営計画の「目指す学校像」( 学校ホームページに掲載)をアップデートしました。

①「進路を極める牛久」、「人間性を高める牛久」、「 国際社会を生きる牛久」を三つの柱とし、 生徒が様々な教育活動に参加し、 主体的に学び活動できる環境をつくる。

②「キャリア教育」を念頭に、教育活動を計画し実践する。 生徒一人一人の進路希望の実現を目指す進学校として、知育・ 徳育・体育の全人的教育を行い、 地域から信頼され存在感のある学校を目指す。

③社会の一員としての役割を自覚し、実践する心を育成する。

 牛久高校の教育の伝統を踏まえながらの内容となっています。 大切なのは、「心」を育むために学校の活動を通して経験を積み、 将来、 自分で課題を解決しながら生きていくための素養を身に付けること だと改めて考えております。

 私は今年度、機会を見つけて、 昨年度よりも増して自分の思いを生徒さんや教職員に伝えていこう と考えています。 目指す学校像をベースに日々の教育活動を展開し、 生徒さんたちには、折に触れて必要なこと、 経験等を伝えていきます。


 以下は始業式で生徒さんに向けて話した内容(抜粋)です。

 
○4月7日(始業式)

季節が巡り、桜が満開ですね。

「世の中にたえて桜のなかりせば春の心はのどけからまし」 という歌を知っていますか?

映画のタイトルにもなりました。簡単に言うと、「 桜がなかったら春の心は穏やかなのに」くらいの意味でしょうか。 反実仮想の構文で覚えている人もいると思います。 私はこの歌を知ったのは高校3年の時です。 どうして覚えているかというと、せば~ましの「せ」 を文法的に説明しなさい、 という問題が私が受けた大学の入試で出たからです。高校時代、 私は桜に関心はあまりなかったように記憶しています。 理由は次の機会にしますが、最近、桜の見方が変わってきました。 桜はね、冬が寒い方が春に元気がいいそうです。冬の間、 じっと耐えて、あの見事な花の色を出すんでしょうね。 見ていると、 桜にも役割があるんだなって思って元気になってきませんか? ある有名な染物師がどんなに頑張って色を出そうとしても、 あの薄ピンク色は出すことができないっておっしゃっていました。 桜にしか出せない色なんですね。3月の終業式の日に、 振り返りをしてください、 そして令和七年度に向かってくださいと言いました。今年度は、 それぞれの未来に向かって、自分を何で、 どのように成長させたいですか?「 世の中にたえて桜のなかりせば春の心はのどけからまし」、将来、 自分の色をどのように出していくかを考えてください。 キャリア探究で、 誰もが持っている社会に出た時の役割に思いを巡らし、 将来の自分を思い描いて、 それを実現するために学校生活を大切に過ごしてください。

 時代は全く違うのは承知で、 自分の高校二年のこの時期を思い出してみました。 部活動の大会に向けての活動や思いが主流だったと思います。 でも、大学ってどんなところがあるのだろうと図書館にある本、 いわゆる赤本を読み始めていた頃だとも記憶しています。「 そろそろ学校の勉強から本腰を入れてみるか」と思っても、 実際やり始めたのは、2年の秋だったと思います。私の場合は、 思いを実現するには取り掛かりが遅かったと思っています。

 高校3年のこの時期はどうだったか。やはり、 部活動に励みながら、先輩も卒業していったし、進路については「 具体的に動かないと」 と思いながら動くのを先送りにしていた時期だったと記憶していま す。

 少しずつでもいいので、「できたという経験」 を積み重ねてください。そのための学校生活です。 少しずつでいいので、できることを続けてください。ポイントは、 繰り返しやり続けることです。できることを続けながら、 将来やりたいことを探究してください。

 何か迷ったときには、大人である先生に相談すること。3年生、 慌てずに、着実にやっていきましょう。みなさん、 改めて令和7年度の始まりです。頑張っていきましょう。 ごきげんよう。


 というような話から、今年度をスタートしました。 一年生には入学式で、 最近行われた紫輝祭のオープニングや閉祭式でも全校生に思いを伝 えました。

 SNS隆盛の社会です。生徒さんたちには将来、 自分が考えた言葉で思いを伝えられるようになってもらいたいとも 思っています。そのためにSNSにばかりに時間を費やすのではな く、 貴重な高校時代の時間を大切に過ごしてほしいと思っています。

 結びとなりますが、保護者の皆様には、 日頃から牛久高校の教育活動にご支援とご協力を賜り心より感謝を 申し上げます。開校46年目を迎えている牛久高校です。 今後ともどうぞよろしくお願いいたします。